【自家角膜移植手術 経緯(4)】 |
手術当日はそのまま入院。
退院は翌日となり、術後1週間の注意事項や投薬のスケジュール等に関して説明を受けました。
(術後の注意事項)
・目や頭部に振動、衝撃を与えないよう注意する
・常にエリザベスカラーを装着する
・他の動物との接触禁止
・散歩は原則禁止だが、外でしか排泄できない場合、排泄のみなら可
(術後の投薬)
・内服
①抗生剤(セファレキシン250mg)1日2回×6日間
②ステロイド(プレドニゾロン5mg)1日2回×3日間、1日1回×3日間
③胃薬(ファモチジン10mg)1日1回×6日間
内服薬は、食事と同時で可。
・点眼
①抗生物質(タリビット) 朝昼晩 1日3回(右目のみ)
②散瞳剤(ミドリン) 朝晩 1日2回(右目のみ)
③ヒアルロン酸製剤(ヒアレイン) 朝昼晩 1日3回(両目)
1日3回の点眼が必要のため、術後1日中ひとりで留守番はさせられないことになります。コタ家はコタ母による24時間看護体制なので問題ありませんが、家庭環境によっては留意すべき点と思われます。なお、1日3回の点眼は術後2週目以降も継続していきます。
(処方食)
・SPECIFIC CRW-1
処方食は、ダイエットフード(ウェット)。いきなり食べることになったのですが、極端な便の変化はなく、フードの切り替えってもっと慎重にやるというのが通説だよなぁと別の感想が湧きあがりました(笑)。ダイエットフードが処方されるのは、脂質(脂肪分)を抑えるためで、眼術後については、過剰な脂質摂取を控える必要があります。ただし、栄養素分析(ペロリン)を行った結果、カロリーが不足することが判明したため、病院の許可を得た上で、従来のフード(ジロ吉ごはんだよ!)を追加したごはんとしました。また、ステロイドの服用によりカルシウムの吸収がしにくくなるため、ピヨカル(Kitchen Dog!)も添加し、不足栄養素の補填を行っています。
なお、食事回数については、排泄を促すため、朝昼晩の3食制としました。※胃への薬のダメージを和らげるためにも良いのかと
処方食がウェットフードの場合に限られますが、そのまま、要するにベチョっとした状態で食べさせると、後が大変です。後述しますが、顔拭きを満足にできないため、顔中にフードのカスが付いた状態だと気が遠くなります…(笑)。コタ母は、一旦容器から丸ごと出し、キューブ上に切った上で一食分ずつ分けて保存するというやり方で、コタが食べやすい(つまり汚れない)工夫をしています。
(白いのはピヨカル。ガトーショコラではありません:笑)
エリザベスカラーは24時間装着が原則。(退院時、念のため、予備で一つ追加購入)
コタの場合は、食事・排泄・点眼の際を除いて、常時着用していました。(現在も着用中)
術後を観察していると、そもそも手術翌日、翌々日は、グッタリとしており、動く元気もないため、掻くような素振りは一切見られませんでした。体調の上向きと合せて、顔付近を掻きにいく動作が見られたという印象です。(就寝時は不明)
手術後は、劇的に良化したような印象を得ることはありません。角膜移植後の右目は、保護のための仮縫合でそもそも隠れた状態であり、全体を見通すのは困難。時折垣間見える眼球は、真っ白のままでした。ただし、右目全体の動きに関しても、掻く動作と同様、体調が上向いてくると、よく動く(開く)ようになってきます。コタの場合、術後3日目から、体調が戻ってきて、体の動作、眼の動きが活発になったように見えました。(ただし、3日目に元気になり、翌日からまたちょっとグッタリした印象もあり。)この辺りの回復度合は、個犬差がありそうですが、内服薬が減るタイミングと合致していたので、コタのケースは標準的なものと言えるかもしれません。
術後は、良くなっているのかどうか分り辛いのが、この手の病気(闘病)の特徴なのかも。
術後1週間で、経過観察の診察がありました。
素人目には判断できなかった右目の状況も、顕微鏡による観察で、被覆・縫合した角膜部分の腫れがひいていることが確認でき、良くなっていることを実感できました。ただし、角膜全体が白く濁っている状況は相変わらずであり、この濁りが解消されるのは3ケ月が目安とのことでした。周囲から良化するようなので、最終的に手術痕の部分がクリアになるのが、3ケ月後以降ということだと思われます。
術後1週間以降も、点眼の量・スケジュールはそのまま。しかし、自宅の過乾燥環境について相談したところ、両目対象のヒアレインだけ、決まった点眼と点眼の間に、1日MAX6回(要するに+3回)で点して良いということになりました。今回、術後の経過は良好との診断でしたが、処方食については、更に2週間継続の指示がありました。
なお、状態が急変しない限り、次の手術(約3週間後)まで通院の必要はありません。
右目の状況に関しては、内在的に異変が起こることはまず考えられないとのことで、右目が悪化する場合は、直接的な刺激を受ける(衝突等)以外にはないだろうというドクターの話でした。つまり、向こう3週間は、如何に右目を安静(安全)に保てるかが鍵となります。エリザベスカラーをしていても、動けるようになってくるとあちらこちらにぶつかっていくので、特にソファやテーブルの角には注意が必要。(カラーをかいくぐって眼まで到達する危険性がある)
ただし、術後1週間は頭に振動が加わることもないよう細心の注意を払っていましたが、この点については2週目以降はそこまでは神経質になることはないのかなというところです。(長時間の車移動はご法度)
術後苦労するのは、とにかくまともなケアが出来ないこと。
従来毎日していたブラッシングは凍結(頭部に振動を与えないため)、食後の顔(シワ)拭きや歯磨きについても、皮膚が突っ張ったりして激痛が走るのか嫌がってさせない素振りのため、無理にやることも出来ず…。(無理にやって眼に指が当たったりしたら大変です)
なるべく刺激を与えないように、蒸しタオルを作って、やさしく全体を拭くようにしたり、眠いときに短時間でサッと終わらせたりと最低限は行いましたが、理想的なコンディションには遠い状況でした。また、耳については、耳に刺激を与えると頭をブルブル振ってしまうため、一旦凍結。自分で搔く素振りを見せるようになってから、イヤーローションの投滴はせず、湿らせたティッシュ(コットン)で表面の汚れを取るやり方でケアを再開しました。
顔周辺の基本的なコンディションが低下すると、治療中の眼にも悪影響がある(細菌感染等)と思われるため、眼に刺激を与えないよう如何に顔のケアを行っていくかが、眼手術後の自宅でのポイントになってくると、経験的にそう思います。
そうそう、今回の手術を経験して、以前より甘えん坊になっています(母に対して限定)。
<術後1週間診察の治療費明細>
角膜移植カテゴリの次回更新は、未定…。トピックを思い付いたら、UPします。(ここで一旦完結かな?)
コタ父、母sama、ファイトですぅ~~。
3ヶ月は長いですコタちゃん母っ子になってしまったなんて父さんの心境が少しわかる気がします
完治した暁には元の父っ子になることをお祈りしています
ご声援、ありがとうございます。
コタ、実際頑張っていると思うんですよね。
エリザベスを着けっぱなしによるストレスは想像を超えたものではないかと思うのです。父母に思いっ切り甘えることも出来ないし…(涙)。
一家で頑張りますよ~!
体調はかなり戻ってますネ~。
段々と、遊びたいという衝動も出てきて、大人しくさせるのが大変なこともあります。
コタのマザコン化は、ビックリでしたねぇ。
会社から帰っても、あんまりチューしてくれなくなりました(涙)。
父親っていうのは、辛いなぁと思います。
お祈り、誠にありがとうございます(笑)。