【自家角膜移植手術 経緯(3)】 |
「自家角膜移植手術」
手術当日朝は、飲食禁止(人間と同じですね)。
ただし、コタの場合、薬を飲む必要があったため、少量のササミを一緒に食べることは許されており、ひとかけら半だけ、摂りました。
病院に入る前に、念のため排泄させてから、手術に備えました。
手術の様子は、ドクターから「見ますか?」の申し出があり、待合室のモニターでリアルタイムにその一部始終を見ることが出来ました。(コタの姿全体が見える訳ではなく、眼の部分だけの映像)
手術時間は、トータルで1時間30分程。
手術の主な流れは以下の通りです。
・健常な角膜の切り出し
右目角膜の端の部分から、健常な角膜の表面(0.3mm厚)を切り出します。
穿孔創の大きさを測ってから、移植元の部分に先が筒状の器具で痕をつけ、その痕に沿って円状に切り出し作業が行われていました。
・穿孔の被覆と角膜の縫合
穿孔に付着した不純物を除去し、穴の存在を明確にした上で、切り出した角膜を被せ、被覆した部分を周囲の角膜と縫合(ナイロン糸)固定します。
菊の花びらを連想させる形で、放射状に縫合。すごいスピードで縫い合わせていくのですが、その工程に父母とも感嘆しきりでした。ナイロン糸使用のため、抜糸が必要。溶ける糸の場合、濁りの原因となるので使わなかったそうです。いずれにせよ眼瞼形成手術があるため、(その時抜糸出来るので)ナイロン糸を使えたとも言えます。
・房室の洗浄(凝固血等の除去)
房室の左右から器具を刺し、房室内に溜まった凝固血等の不純物を器具の先端から少しずつ吸い込みながら、除去していきます。器具の先端の吸い込み口は極小のため、除去物を吸い込める大きさに整えながら吸入させる過程は、神技に見えました。
・瞼の縫合
最後に術後の角膜保護のため、瞼(目尻側)を仮縫合します。
手術中は、コタにこんな経験をさせることになった事実を噛みしめ自省の念に駆られる一方、目の前で展開される手術の圧倒的な技術力の高さに、感嘆というか感動していました。
手術完了後すぐ、ドクターが待合室に来てくれて、充実した表情で「こんな仕事です」という言葉を発した瞬間、コタの手術が大成功だったことを確信しました。その後ドクターから手術の説明を受けながら、コタが麻酔から覚醒できるかどうか、そればかりが頭の中を巡り、生きた心地がしませんでした。「すぐ醒めると思うけど、呼びますよ」と言われていたのですが、じっとしていられず手術室近くの待合室に移動すると、懐かしい、すぐコタだと分るあのガハガハが(!)応急処置時の全身麻酔でもそうでしたが、覚醒後の呼吸の乱れは相当なものがあります。
手術当日は、そのまま入院。
翌日の昼頃、退院することが出来ました。
入院時コタが淋しくないようにと、ニオイの染みついた(つまりクサイ)おもちゃとステイマット、散歩に行く場合に備えてハーネス・リード、病院のごはんを食べないケースを想定して、普段食べているフードと茹でササミ、これらを病院に置いていきましたが、結局どれも使わず、食べずでしたね。病院の方もそうなることは分かっていたのでしょうが、コタを置いていく父母の表情を見て断れなかったのではないでしょうか(笑)。
退院後は、病院付近を少しだけ散歩して、排泄。信じられないくらいの量の排尿があり、便は血が混じっているものでした。(術後、血便はこの1回限り。)
術後の治療としては、内服薬(1日2回)の服用と点眼薬(1日3回)。
それと、脂肪分の低いフード(ウェット)が処方されました。
また、エリザベスカラーについては、最低1ケ月はずっと着用したままとの指示がありました。
散歩については、外でしか排泄出来ないのであれば、排泄のためだけに散歩に出るぐらいは、草等に触れないように徹底する前提で、仕方なくOK。ただし、最低1週間は、他の動物との接触は絶対禁止(勿論、同居犬であってもダメ)であり、頭部や眼へ衝撃が加わることも厳禁です。(実際は、安静を確保しようと思えば、散歩することは難しいのかと…)
<自家角膜移植手術の治療費明細>
次回の角膜移植カテゴリは、「移植手術後の1週間」をUP予定(週末?)。
負けるな、負けるな、コタタン。
コタ父、母さまが、ついちょるけんね。
茨城、コタママ、小太郎も、ついちょるけんね。
みんな、みんな、ついちょるけんね。
いつも、応援ありがとうございます!
コタ、頑張ってます!自分で闘病を理解しているフシもあって、泣かせますよ、ホント。
ボク、頑張るけんね。(←正しい?:笑)
おうちょるよ。(正しいで~~す。)
コタ君、理解してるんですね。
本当、泣けます。。。
コタ君、つらいときは、茨城のおばちゃんに、連絡してね。
すぐ、かけつけるけぇね。(マジです。笑い。。)
小太郎&kotamama。
おうちょりますか?(笑)
やっぱり、何かと遠慮するというか、我慢する動きがあって、「これしちゃダメなんだよな」などと考えている風なのです。エライなぁと思いますネ。
それだけにストレスは相当なものと想像され、胃を痛めたりしないか、心配…。
ハハハ、もしもの時はよろしくお願いします。