【緊急手術_眼瞼縫合】 |
日中のコタくんは、朝ごはんもほとんど食べられず、室内での排泄も拒否していましたが、仕方なく通院前に散歩に連れ出すと、もの凄く元気になり、家に帰ってから、ふやかしフードを積極的に食べたとか。なので、見た目はひどくなっているものの、コタ母は痛みはないのだろうと思っていたそうです。
左眼の白濁は、その範囲は限定されてきましたが、ぷっくりと盛り上がっているような様相で、見るからにマズイと感じずにはいられない状態だったそうです。
4日連続の通院。
診察(手術前)での説明は下記の通り。
・剥がした角膜上皮は再生しているものの、定着はしていない。綿棒でちょっと擦っただけで剥がれてしまう。
・広範囲の角膜潰瘍(傷)部分に改善は見られる。(小さくなっている)
・白濁は昨日より明らかに強くなっている。ただし、角膜の融解とは思えない。白濁は実質層の後方寄りにある。実質層からデスメ層あたり。角膜上皮にはかかっていないので悪さをしている感じはしない。
・白濁からの穿孔は今日明日段階で100%ないとはいえない。
・この時間では全身麻酔は使えない。鎮静剤を用いた眼瞼縫合手術は可能。
・眼瞼縫合しても穿孔のリスクは減らないかもしれない。ただし、角膜潰瘍部分は良化するはず。(剥がれなくなる)
・角膜の格子状切開を施してから、縫合する。
・目薬は瞼を閉じていても点せる。両端の隙間から角膜表面に届くはず。
翌日眼科担当のセンセイが休みであることも決定打となって、急遽手術をすることになったのでした。(私には夕方5時頃、「緊急手術」というメールがきた)手術前には血液検査を実施。
手術は6時過ぎに開始して、終わった時間は正確に把握出来ませんでしたが、手術時間は30分程度だったはず。センセイが意識は戻っていることを告げに来てくれ、その後だいぶ経ってから、痛々しい姿のコタくんが戻ってきました。この時、私は眼科専門医に電話をしていたため、戻った際のコタくんを見ていません。その後、急患もあって院内が慌しくなり、センセイから説明を受けられたのは、コタくんが戻ってから1時間以上経過してからでした。
術後の説明は下記の通り。(この時はコタ父が居たので、術前にコタ母がした質問と重複しているものもある)
・今後1-2時間は、鎮静剤の影響が残るかもしれない。
・眼瞼縫合により、傷は治るはず。
・中央部分で縫合したため、両端には少しの隙間が出来るはず。(点眼出来る)
・傷と白濁部は繋がっていない。
・縫合したからといって、白濁に効果があるかどうかは分からない。
・白濁については、悪いものかどうかも分からないが、切って角膜移植するしかないかもしれない。
・夜間に角膜穿孔して救急に通院した場合、応急処置は眼瞼縫合となるため、縫合した現在の状態で穿孔した場合、救急での処置はないかもしれない。ただし、痛みのコントロールだけは可能。穿孔した場合、眼球への局所麻酔は御法度のため、鎮痛剤の注射で痛みを和らげることになるだろう。
・手術痕の血を拭う場合は、消毒液(中性水)は使わずコットン等を水に浸したもので行うこと。
・破裂したら直ぐ連れてくること。そこで今後の方針を考える。当院では角膜移植は出来ないが、結膜フラップは可能。穿孔が小さければ角膜縫合で対処可能。(角膜移植がベストという論調だった)
・白濁部分は、角膜変性のような状態と考えられる。細胞自体がダメージを受けている印象。ここまで奥の方で細胞がダメージを受けているとすると、原因が難しい。
<薬の処方>
・ヒアレインミニ0.3%
・オフロキサシン点眼薬0.3%
・エコリシン眼軟膏(抗生剤)*初
・プレビコックス57(鎮痛剤)
・ガスター錠10mg
・セファクリア錠300(抗生剤)
抗生剤の眼軟膏は、縫合した瞼表面に塗るもの。
複数の抗生剤を使うことで、傷等に対してどれかが効くことになる可能性が高いので、効果的とのこと。
術後帰宅したのは随分と遅い時間になってしまいましたが、鎮静剤の影響が怖かったので、食事は更に遅らせました。ただ、問題があって、いつものフードボウルで食べようとしたら左眼をボウルに当ててしまって、その後ボウルに顔を近づけられなくなってしまったのです。手から食べさせて何とか完食しましたが、鎮静剤の残影響か、食後直ぐ眠りに入ってしまいました。
顔に触ろうとすると激しく嫌がるので、点眼がままならず、更に瞼の隙間も想像よりもなく(目尻側はそれこそ、ない)、目頭側の微々たる隙間は血の目ヤニで埋められてしまい、とにかく困りました。また、表面に眼軟膏を塗ると、点眼液が弾かれてしまいます。アイケア歴は長い父母ですが、これまでで一番ハードなケアかも。
手術自体は簡単なもので、全身麻酔なしで済んだことから、コタくんへのダメージは限定的だったと思いますが(痛いのは間違いないが)、父母の精神的ダメージはかなり大きいものでした。
<備忘録:コタ父雑感>
・現在の状態で、健常な角膜を切り出すのは難しいのでは?角膜移植という選択肢はないような気がする。
・白濁は、「角膜内皮変性症」か?
・そもそも最初の通院で、消去法から「結膜炎」と診断されていたが、その時点では認識出来なかっただけで、角膜変性を起こし始めていたのでは?ジクロード点眼により傷が広がった(潰瘍化した)ことで細胞異常を加速したのでは?
@コタ父
急な手術で、大変でしたね、気持ちがついていなかいですよね。
ママさん、経緯を読むと、ママさんが心配。
絶対にご自分を責めたりしちゃダメですよ。
早く良くなりますように、私も祈っていますからね。
(コメントのお返事とかも、無理しないで)
私もうさぎさんのコメントと同様、
コタ母さんが自分を責めてしまっているのではないかとずっと心配してました。
お疲れかと思いますが
お体大事にしてください。
現在コタくんに痛みがないのは
本当救いですね。
早く回復しますように!
(コメントのお返事は不要です)
それを知りつつもやらなければならないコタ父・母さんのストレス。
角膜穿孔が起きた当時を知る者として、かける言葉も見つかりません(涙涙)
何度も危機を乗り越えてきたコタくんの回復力を信じます。
太郎ちゃん・元気・テンテン…お願い!!
お返事はいらないですよ。
コタ母さん、体調は大丈夫ですか?
精神的にも肉体的にも本当に大変ですね。
祈ることしかできませんが…
必ず良くなると信じて!3パグズと一緒にパワーを送ります。
またマルチレスで失礼します。(お気遣いいただいてしまってスミマセン)
ご心配いただいてしまって、申し訳ありません。
正直、眼瞼縫合した夜に破裂してしまうのではないかなぁと覚悟していたのですが、それには至らず、今日を迎えています。
凄惨な顔をしているものの、痛みもかなり和らいだようで、かなり元気があります。これで一つの山を越えたならば良いのですが。まだまだ予断を許さない状況は続きますが、父母もある程度落ち着きを取り戻した(疲れすぎたとも言う)ような気がします。