【内眼角形成手術(2)】 |
12月初めに施術した内眼角形成手術は、大まかに言うと、目頭側(皮膚)に切れ込みを入れ、且つ縫合するというもの。
適正な瞬きが出来、涙が溜まり易くなるよう形成するものですが、云わばプチ整形みたいなものですね。
通常は形成部分の縫合だけですが、今回のコタの場合は、目頭側の角膜移植部分を保護するための、瞼の縫合(強制的に閉じさせて露出させない)が同時にあり、約2週間後に行われた抜糸の際は、形成術の縫合だけが抜糸され、保護用の瞼の縫合はそのままとなりました。事前の説明通り、麻酔はせず。
抜糸の際は、コタの回復(新陳代謝)が良かったのか、糸が皮膚に埋没しすぎて、なかなか抜けないという一幕もありました。抜糸のタイミングがもっと遅かった場合、全身麻酔による施術を必要としたかもしれません(怖っ)。
コタの写真を見ると、凄惨なイメージがあるかもしれませんが、もし内眼角形成手術だけだった場合は、抜糸をすれば以前とほぼ変わらない表情に戻るはずです。
(個犬差もあろうかと思いますが、やはり眼の形:印象は変わります。)
術後のケアは、眼軟膏(抗生剤)の塗付と瞳孔拡散剤・ヒアルロン酸の点眼。(内服薬はありませんでした)
抜糸後は、基本ヒアルロン酸の点眼のみで、必要に応じて眼軟膏を塗るというやり方になります。
手術のダメージという点では、全身麻酔によるそれはあるものの、手術自体の影響は僅少のようで、麻酔から完全に醒めてからは普通に動ける状態でした。この点、眼球そのものにメスを入れた角膜移植手術の時とは雲泥の差がある印象です。ただし、動けるからこそ注意が必要で、施術部分を掻いたりしないよう、術後はエリザベスカラーの着用が必須。(ドクターの指示は1週間程度)
※療養食等の処方もありません
施術後1ケ月の現在、保護縫合の残る右眼では判断できませんが、形成術のみ施した左眼については、見た目涙の膜がしっかりとある印象です。
また、かつての記憶が曖昧ではあるのですが、以前と比べると、点眼をした際に眼から目薬がこぼれ難いような気がします。(こぼれる際は、人間が涙を流すように、目尻から落ちてくる様が確認できる。)
次回、保護縫合の抜糸時に確認しようと思いますが、懸念されるのは、時間の経過で形成部分が崩れる(元に戻る)ようなことはないのか、という点。
これについては、今後人身御供となった心境で(笑)コタの経過を観察していきますが、これまで施術した他のワンちゃんはどうなのか、一応訊いてみるつもりです。
ちなみに、施術がしっかりと定着するよう、少なくとも抜糸までの安静(保護)は重要ではないのかなというのが、個人的見解です。
(抜糸時治療費明細)